『成長痛』や『オスグッド』という病名を聞いたことがあるでしょうか?正確な病名は『オスグッド・シュラッター病』と言います。成長期の10〜16歳のスポーツをしている子供によく見られる膝のお皿の下あたりが痛む病態です。身長がよく伸びる時期に発症しやすいため、成長痛と言われることが多いです。整形外科医のオスグッドと外科医のシュラッターが報告したことでこの名前となっています。
大腿四頭筋という前ももの筋肉は脛骨(けいこつ)と呼ばれるすねの骨に付着しています。膝の曲げ伸ばしをすると大腿四頭筋が伸び縮みしますが、この際に大腿四頭筋が脛骨を引っ張るようなストレスが生じます。この繰り返し引っ張るストレスがかかる事で脛骨の表面部分が剥離してしまうのがオスグッド・シュラッター病のメカニズムです。
※厳密には成長痛とオスグッド・シュラッター病は異なります