ひざ関節の軟骨がすり減ることで、ひざに痛みが生じる進行性の疾患です。主な原因は加齢で、一般的には60～70歳代にかけて発症する方が増えてきます。O脚やX脚の人は膝の内側や外側に負担がかかりやすいため、その部位に痛みが出やすくなります。

「鵞足」はスネの骨の内側に位置し、この部位で起こる炎症が鵞足炎です。ひざの曲げ伸ばしに関係する複数の筋肉がついているため、それらの筋肉が硬くなることで発症するケースがあります。運動前後のストレッチを怠ることや過度なランニングは控えましょう。

ひざへの負荷が繰り返されることによって、ひざのお皿（膝蓋骨）とすねの骨（脛骨）の間にある膝蓋腱（しつがいけん）が炎症を起こし痛みが出ます。ジャンプなどのひざに負担がかかる動作によって発症することから、「ジャンパー膝」とも呼ばれています。

半月板は、運動や怪我などによってひざに強い衝撃がかかることで損傷し、痛みが出ます。半月板はひざの内側と外側にそれぞれあり、内側の半月板を損傷するとひざの内側に痛みが出ることがあります。

ひざへの負荷が繰り返されることによって、ひざの外側にある腸脛靭帯が骨に擦れて痛みが出ます。マラソン選手に多いことから「ランナー膝」とも呼ばれます。バスケットボールなど、ジャンプ動作の多いスポーツ選手もなりやすいです。

正式名称は、オスグッド・シュラッター病。10～15歳の子供に起こりやすいこともあって「成長痛」と言われたりします。激しい運動によって膝蓋靭帯からスネの骨にかかる負荷が大きくなった結果、スネの骨の軟骨ごと剥がれてしまった状態です。